マイスター大学堂:ブログ

90周年記念モデル1 MEISTER KOLLEKTION BY TANGE 1932

 本日はちょっとスペシャルなモデルの御紹介です。

 マイスター大学堂は来年2022年で創業90年を迎えることになりました。90周年を迎えるにあたり、何か記念モデルを僕らのオリジナルフレームである「MEISTER KOLLEKTION マイスターコレクション」に加えることができないかなと以前より考えておりました。

 そろそろ取り掛からないといけないと思いつつも具体的にどんな物を作るか、どこで作るか決まらないままに時は流れて、ようやくクマゼミが鳴き始める頃、ちょっとした用事でスタジオスカイロケットの丹下さんに電話したことからアレレレ、プスンと電光石火、急転直下で作ってもらうことにが決まりました。フハっ決まったわいと電話を切った後は興奮していたものの、電車から降りて夜道を歩いてたらふと怖くなりましたね。

 まぁなんとも小さなきっかけからスタートして、紆余曲折やっと出来上がりました「MEISTER KOLLEKTION BY TANGE  mod.1932」です。90周年記念といいながら2021年からリリース、後9カ月も待てません。うーん前夜祭だ!祭りだろ、と岡本太郎スタイルでキメて、早速の御紹介。

 

 

MEISTER KOLLEKTION BY TANGE mod.1932 TORT

モデル1932は4色展開となっております。今日ご紹介いたしますのはべっ甲色です。

 

MEISTER KOLLEKTION BY TANGE mod.1932 TORT

レンズの横幅41㎜、縦幅38㎜、ブリッジ幅26㎜。

 

 サイドの分部はブラック、「MEISTER KOLLEKTION BY TANGE」のロゴ、「BY TANGE」は品質の証です。

 もっと厚みを薄くしてと頼んだら、これ以上は強度が下がるからダメと拒まれ「あきまへんのか、ほんまにあきませんか・・・そない言わんともうちょっと先っちょだけでも・・・」と食い下がりしてお互いの妥協点を探り探り。ちくしょう頑固な野郎やでと思っておりましたが出来上がった時のカッチリとした作りに、本当に良い仕事してくれたなぁと嬉しくなりました。

 

モデル名の1932、その先端部分にはHANDMADE IN JAPANと入っております。

 

スタジオスカイロケットでも採用されている芯張りで作られたサイドの部分、金属が露出しないようにキャップされています。

 

MEISTER KOLLEKTION BY TANGE mod.1932 TORT

 緊急事態宣言が明けてしばらくしてから生地を選びに丹下さんの工房へ行きました。仕事を早めに切り上げてサンダーバードに乗って。

 前夜は刺身などを突きながら、電話では伝わりにくかった部分についての話合い。お互い誤解している点もあり、頬を思いっきり引っぱたき合った後、やっぱ直接やり取りしないと分からない所ってあるよねと頬を腫らした中年二人が涙をこぼした夜が明けて、翌日。

 

 工房へお邪魔して、ランプや太陽やらに透かししてじっくりと生地を選びましたよ。よしこれだと選びはしたものの、帰りのサンダーバードでお土産の厚揚げを眺めながら、本当にあの生地でよかったのかと自問自答していました。眼鏡の形になって出来上がってくるまでずっと不安でした。

 三月某日、大きなダンボールが丹下さんから送られてきた日。早く見たいと大急ぎで箱を開けながら、でも恐ろしくて見たくないような複雑な心境で緩衝材を取り除いて丁寧に箱の中に納めら得たフレームを見た時、ツヤツヤしてる、お米が笑ってる、と生まれて初めてお米を土鍋で炊いた夜を思い出しました。時間が掛かったけど、すごく美味しくできちゃった、そんな気持ち。

 つづく・・・

 

クリタケ

 

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