マイスター大学堂:ブログ

さようなら2


 8月がスタートしましたが、相変わらずの暑さですね。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。さて、本日は眼鏡とはあまり関係のないお話です。

 

 某日、お世話になっていた人が退職することを知らされる。突然の話に驚き「そうなんですか」、「お世話になりました」、「ありがとうございました」を繰り返して電話を切りましたが受話器を置いた後しばらくして、もっとうまい具合に感謝の気持ちを伝えられたらと悔やみました。

 スマートに会話が出来ずへどもどばかりなど、大人としてなんとも情けない話です。次の機会にはキチンとした御挨拶をしないといけません。しかも紋切り型の味気ない言葉ではなく、ハートに火が付くような熱いものを、というわけでさて、ええ今月でお辞めになる!これまで幾度助けられてきたことでしょうか、それが叶わないとなるとなんとも心細いではありませんか。

 しかしながら、人間いつかは一人で歩かなければならないのです。軽い火傷をしたときの応急処置で患部に当ていた氷を離す時の辛さといえば筆舌に尽くしがたいものがありますが、そこは心を決めてエイっと離し、ひと時の痛みをぐっとこらえて歩みだす時が来るのであります。

 ところで私には好きな和菓子屋さんがありまして、もう小さい時分から「ペロペロ買ってきたから、食べよし」という母の声を聞けば途端に土遊びのスコップを放り出して、一目散に駆け付けたような食べつけたお店なんですけど、ああペロペロというのはわらび餅のことです。どこでも通用するものかしりませんが、わらび餅のことを母親はペロペロと呼んでいましたね。あれはぷるんとしてぺろぺろしてますから、なんだかぴったりな名前ですね。

 さてその和菓子屋さんがいよいよお店を閉めることになった。大人になっても当たり前のように、ふらりと立ち寄って「わらび餅とみたらし五本ください」とか言っていたのが、もう出来ない。ぺろぺろもいいですが、ふかふかとした団子に甘辛い蜜がたっぷりとかかったみたらし団子もまた絶品でした。生来の食いしん坊ですから、ついもう一本と食べてしまって夕飯の時にうなだれて、なんど怒られたことでしょうか。もう遠い昔のことであります。思い出すたびに甘辛い蜜と団子の焦げ目の味が蘇ってついまた食べたくなりますが、もう失われてしまった。涙が出ます、別れというもはまことに辛いですね。今までお世話になりました。どうぞお体ご自愛ください。また何処かでお会いましょう。お元気でさようなら!という感じで次からはまいります。

 

 

クリタケ

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